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2531*-55番地 ねこねこ荘

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哀歌 を読んで

曽野綾子さん著 「哀歌」という小説がありますね。
「哀歌」は毎日新聞の連載小説でした。
皆さんはルワンダの大虐殺を御存知ですか?
恥ずかしながら私はなんとなくは知っていたもののきちんと知ったのは
映画「ホテル・ルワンダ」を見てからです。
この 哀歌 もルワンダの悲劇を舞台に
一人の日本人修道女が壮絶な体験をする話です。
新聞では毎日の掲載量が少なくて集中して読み込めないので
後に文庫化されてから まとめて読みましたが
現在の日本人の生活意識や 生きていくということ
人間という生き物の愚かさ、 民族とは、 
神の存在・信仰とは、 善とは、 悪とは、
さまざまな事を深く深く考えさせられる物語です。
そして、純愛の物語でもあります。
途中で思わず本を閉じてしまいたい辛い残酷な場面が沢山あります
作者は この物語をどう終わらせるのか 期待が膨らみました。






「哀歌」の中で主人公の春菜が想いを寄せる一誠が言います。

「自分でどうしようもない運命の部分を担うことが 人間の条件の一つだ」

この物語の中で印象に残る場面(言葉)は沢山ありますが
特にこのセリフは印象的でした。
このセリフは一誠が仲間との間で冗談交じりに交わす言葉なのですが
主人公にとっては深い意味を持つ言葉のひとつです。
私の心のにも深く沁み込みました。

小説は 主人公に苦しみと切なさを残したまま幕を閉じます。
ですが一筋の道導を主人公に与えます。
残酷な中にも 希望の光がさすような・・・
私は 主人公のこれからを 想います。
「自分でどうしようもない運命の部分を担うことが 人間の条件の一つだ」
彼女は 全てを担い 逞しく大きな人間になって 春を迎えると思います。
春菜、その名の通り 冬を耐え春に大地から力強く芽吹く草のように。

私がこの言葉に10年前に出会えていたら
もう少し大切な人にやさしい気持ちで接する事ができたのだろうか?
あの苦しみは 自分よがりなものだと気が付いただろうか?
全てを受け入れて凪な心で前を向いて行くのに 
あれほどの時間を無駄に過ごさずに済んだだろうか?
答えはNOかも知れません
人間の条件の一つだよと諭されて そうなのかと そうなのだろう
と納得しつつも なぜ?どうして?それは理不尽ではなの?
と、どこかで 全てを受け入れられない気持ちが湧きあがっていたでしょう

今の私だから この言葉が深く理解できたのだと思います。






これから10年時を経て この本を読み返した時
私はどんな思いで読み どう感じるのでしょうか

今日の写真はカーネーションです。
モデルになったカーネーションは 濃いピンク色です
それが 部屋の片隅に差し込んだ スポットライトのような一条の夕日に照らされて
これほど情熱的な色を発しカメラに姿を焼きつけました。
(下手くそで ピントがいまいち合っていないのと構図の悪さは許してね♪)

人間もその姿の中に 深い深いさまざまな色を持っています。
己の綺麗な色を発色出来るような場所へ
己の知らなかった色を発色出来るような場所へ
自分の足で移動できるような努力をしていきたいと思います。


PCでこの写真を見たら 撮った時にカメラで見たのとは違って
周りが真黒でカーネーションが赤く浮き出ていて驚きました。
で、見ているうちに曽野さんの哀歌を思い出しました。
思い出して 思いついたままに書き連ねてしまった~
テヘヘ 読んでくださってありがとう♪



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